ドローンの歴史
ドローンはここ数年メディアに取り上げられる機会が多くなりました。そのため知名度も上がり、近未来的なデザインで安定した無人飛行をすることから、最新鋭の機械の象徴として認識されています。
しかし、ドローンの歴史は意外に古く今から約100年前から運用されていました。元々ドローンとは軍用の無人飛行機を指す言葉で、第一次世界大戦(1914~1918年)の実戦で使用されていました。当時は、囮や爆弾を搭載させ体当たりさせるなどの使い捨てとして活用がほとんどで、技術的な問題もあったことから成功率は高くありませんでした。その後も研究は続けられ、無線機の小型化や電子装置の進歩もあり、戦闘機の訓練として使用される標的機、偵察目的のドローンが開発されていきました。
そして1995年には、世界で最も有名な軍事ドローン「RQ-1 プレデター」の運用が始まりました。RQ-1 プレデターは、偵察目的で開発されましたが、無人攻撃機として進化をとげました。多くのニュースで取り上げられ、映画やゲームなどに登場したことで多くの人に注目されました。その後も無人攻撃機の研究は続けられており、これから攻撃機のドローンの割合は増えていくと言われています。
一方、民間では近年まで世界的に見てもドローンの利用はあまりありませんでした。しかし、日本では農薬の散布に使用されることが多く、2002年の調査では全世界の半数以上が日本国内での利用であるという結果がでました。
また、2010年にはスマートフォンで操作可能なドローンの発売が話題になり、これがきっかけに民間利用の発売が増加していきました。その後、警備や物流など産業用途にもドローンを活用しようとする企業が増加していきました。さまざまな活用法があり、進化を続けるドローンの今後の活躍が期待されています。
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現行、最新鋭の機械といえば何と言ってもドローンです。無人で動き、段々ある程度複雑な任務をこなすようになったこのマシンは、どのような背景で生まれたのでしょうか。
産業を主な舞台として、近代はロボット研究が盛んに行なわれてきました。そのおかげで労働生産性は飛躍的に向上したのですが、一方で更なる高みを目指す余地はまだまだ残されていました。